JA松本ハイランドは親元で就農する若手農業者が、安心して農業に取り組むことができるよう、JA独自の支援策、「農業後継者支援事業」を展開している。2月21日には松本市の同JAグリンパルで令和6年度下期支援金授与式を開催。関係者ら5人が出席し、同JAの田中均組合長が、事業申請者に支援金を手渡した。
田中組合長はあいさつで「わたしも41歳の時にはじめて就農し最初は苦労もあったが、近所の生産者に助けてもらい収穫を迎えることができた。みなさんには地域に溶け込んでいただくとともに、自然が相手となる農業と真摯に向き合い一日一日を大切に過ごしていただきたい」と激励した。
令和6年春に就農した佐藤裕信さんは「まだまだ経験も知識も浅いので、まずは親の背中を見て自分なりに精一杯がんばっていきたい」と意気込んだ。
この事業は新規就農者へは手厚い公的支援がある一方で、親元就農に対する支援が少ないことから、就農意欲のある後継者を後押ししようと、2017年にスタート。これまでに46人が支援を受け、地域の担い手として活躍している。同JAでは、2022年度~24年度の「中期3ヵ年計画令和にじプラン」で取り組む「夢づくりサポート事業」の支援策の1つに位置付ける。これまでの支援金総額は1,720万円にのぼる。