JA信州諏訪は毎年、支所食農活動の一環として、管内小学校の稲作体験をサポートしている。1年の締めくくりとして、2月に収穫祭を開いた諏訪市内の小学校ではそれぞれ特色のあるイベントを行った。稲作を支援した地元農家やJA役職員らも招かれ、皆で収穫を喜び、学習の成果を祝った。
同市立四賀小学校の5年生42人は2月18日、収穫祭を開き、稲作を支援したJA組合員の松木文夫さんとJA職員、しめ縄づくりを教えた八和会のメンバー計11人を呼び、餅を振舞った。この日は親子レクレーションとして保護者も餅づくりに参加。児童とともに食の喜びを実感した。収穫祭は、稲作体験の歓談、感想発表、お世話になった人へ感謝状を贈呈した。
同市立豊田小学校の5年生42人は2月21日、稲作を支援したJA組合員の平林牧博さんとしめ縄づくりを指導した武井良池さん、JA役職員の計7人を招いた。同校は、今年度の支援校で唯一、発泡スチロール箱を水田に見立てた稲作を行った。「マイ田んぼ」と名付け、夏休みも当番で管理。平林さんは児童の努力を大いに労った。あんこ、きな粉、ゴマのおはぎ約200個を作った。
同市立城南小学校の5年2部35人と2年2部35人は2月26日、収穫祭を開いた。稲作を教えた地元組合員の藤森雅史さん、城南小コミュニティースクールのコーディネーターの藤森順三さん、JA役職員ら計9人を呼んだ。2クラスは「ともペア」と呼ばれる姉妹学級。稲作体験も一緒に経験した。収穫祭は保護者も参加し、あんこ、きな粉、磯部、ずんだ、からみ、ゴマの6種類の餅を協力して作った。どの味も好評でおかわりする児童が多数いた。
児童は「普段体験しないことだからわくわくした」「JAや協力してくれた人と頑張りながらできた」などと話した。豊田小学校の濵﨑孝太さん(11)は「自分で作ったおはぎは一味違った。家でもやってみたい」と話した。