JAみなみ信州直売所連絡協議会は19日、飯田市の同JA本所で冬季研修会を行った。生産者、同JA農産物直売所職員らおよそ90人が参加し、「農畜産物直売所はまだまだ伸びる」をテーマに講演を聞いた。同協議会では店づくりに活かそうと、毎年農産物の出荷が本格化する前のこの時期に研修を行っている。
参加した果樹農家の子白渉さん(51・松川町)は「おいしい農産物をつくることはもちろん、おいしさや魅力を提案し買いたくなるしかけづくりが必要だと感じた。より多くのお客さんにおいしい農産物を食べてもらえるよう、できることを実践していきたい」と話した。
同研修会は直売所コンサルタントで(株)シンセニアン代表取締役の勝本吉伸氏を講師に「売れる農産物づくり、4つの集客対策、6つの出荷の工夫」を学んだ。他の直売所の取り組み事例を紹介しながらデータ分析に基づく品ぞろえの充実、SNSやポイント制導入による集客対策強化、消費者に食べ方をイメージさせる商品づくりなどを提案。店舗間の回遊をねらい同協議会加盟店12店舗が協力して売上向上を図る重要性も説明した。
同協議会の長谷川昇会長は「研修で学んだことを活かし、足を運んでもらえる店づくり、売れる商品づくりを生産者とスタッフが一緒になって取り組んでいきたい。安全安心な農産物をより多くの方に食べてもらえるよう今シーズンも頑張りましょう」と話した。