JAみなみ信州は下伊那園芸協同組合や農業資材などを販売する地元業者と協力して、毎年この時期に各地域で農業用廃プラスチックと不要農薬の回収を行っている。今年度は同JA全体で廃棄ビニール約142トン、不要農薬等18トンを回収し法律に基づき農業者から委任を受け適正な処分を行う。
同JA営農部農業資材課の代田秀己課長は「使用者・販売者の責任として適正な処理を行うことが生産者や農業を守ることにもつながる。厳しさを増す情勢の中、生産コストを少しでも抑えられるよう廃プラスチックが減るような指導や提案もしていきたい」と話した。
6日、同JA高森南部集荷センターでは職員ら9人が受け入れ作業を行い、廃棄物を積んだ軽トラックや乗用車が次々と訪れおよそ1時間半で廃棄物約13トンが集まった。この日廃棄物を持ち込んだ同JA生産者の蜂谷昌幸さん(65・高森町)は「資材価格が高騰する中、少しでも廃棄するものを減らしたいと工夫している。次の世代まで農業が続けられるように使う責任としてきちんと処分したい」と話した。