JAグリーン長野営農販売部と長野農業農村支援センターは2月22日、「花き栽培セミナー」を開講した。これは、「トルコギキョウ」の2025年季咲き作型の生育に合わせ、栽培方法を学ぶ初心者・初級者向けの講座。今回で5年目・5回目の開講。2024年10月に行った「トルコギキョウ見学会」に参加し栽培に興味を持った者と新たに25年から出荷販売に取り組む者あわせて5人が受講。定植から管理作業、出荷・荷造りまでを実技を通じて学ぶ。
初回は、長野市青木島町のトルコギキョウ生産者のほ場で開講。JA営農技術員・長野農業農村支援センター職員が、ほ場主の生産者の実体験も聞きながら、定植方法を説明したのち、受講生一人につき5~10本ほど定植を体験。深植えせず、根鉢の方部分を出して植えることをポイントに、注意を払いながら丁寧に作業した。今年新たにトルコギキョウの出荷販売に挑戦する受講生は、「自分で作業を始める前に教えて貰えて良い機会。栽培に生かしていきたい」と意欲を見せた。
JAグリーン長野のトルコギキョウは主力の花き品目として、花き部会員トルコギキョウ専門部員を中心に生産振興している。施設園芸品目として初期投資が大きいものの、高位安定価格販売が期待できる品目として、若手・担い手をはじめ、定年帰農者など意欲のある生産者を対象に、空きハウスの紹介やJA独自の助成制度「農業開発積立金」による支援など、負担軽減をはかりながら、生産者の拡大を図っている。2024年度は新規出荷者を含む12戸が出荷販売に取り組んでいる。引き続き、栽培セミナーや部会活動などを通じて生産者支援とトルコギキョウ栽培の産地拡大につなげたい考えだ。