牛乳消費拡大の取り組み JA職員も応援

JAみなみ信州
商品を受け取る職員
商品を受け取る職員

JAみなみ信州は職員向けに牛乳の消費拡大に取り組み、「農協飲むヨーグルト」の注文を取りまとめた。酪農農家の経営向上に貢献しようと同JA営農部畜産課で企画し同JA本所構内の職員に協力を呼び掛けたところ90件の注文があり、4日~6日の期間に直売所で引き渡した。
全国的に酪農家の廃業が相次ぐ中、同JA管内でも酪農部会員数はこの5年間で17軒から8軒と減少。生産量も年間約3,900トンから約3,000トンと大幅に減少している。この地域の酪農業に少しでも貢献できればと、今回は信州産の生乳を50%使用している「農協飲むヨーグルト」を選んだ。飲みやすく手に取りやすい商品で購入した職員からも好評だった。
商品を購入し受け取った総務企画部経理課の樋口美以子担当は「少しでも生産者の皆さん、また地域の産業を守るために貢献できればと思い購入した。おいしくいただいて生産者を応援したい」と話した。
同JA営農部畜産課の酪農担当チーフの松沢幸児課長補佐は「酪農農家が今までに経験のない厳しい経営を強いられている現状を知って、継続的に牛乳を消費し生産者を応援してもらいたい。今後も生産者を応援する企画を実行していきたい」と話した。今後役員向けにも同商品の注文をとりまとめ継続的な消費拡大につなげたい考え。同商品の直売所での取り扱いも検討する。
同JAでは同JA畜産部会(酪農・肉牛・繁殖)の同JA資材利用者を対象に総額1,000万円の「生産資材等価格高騰に係る緊急支援対策」を実施する。2024年3月~12月の粗飼料(WCS含む)の購入重量に単価を乗算(一部乾物計算)して支援する。

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