農林水産大臣賞の受賞を報告 まだまだこれから 酒井恵さん

JA上伊那
受賞を報告した酒井さん(中央)
受賞を報告した酒井さん(中央)

中川村でキュウリ(30アール)をメインに栽培する酒井恵さん(39)が、長野県野菜品質向上共進会で最高位となる農林水産大臣賞を受賞した。抑制作型にも取り組んだ収益性の高さや雑草などがなくきれいに圃場を管理していることなどが高く評価された。2月7日、伊那市のJA上伊那本所を訪れ西村篝組合長、下島芳幸専務に受賞を報告した。
酒井さんは2021年からキュウリの露地栽培を開始。栽培にあたっては防草シートの活用などにより病気の抑制や収穫時の作業のしやすさに努めている。また選別では、24年から若い世代・新規の雇用などを見据えて誰でも作業しやすいよう、専用の選果機を導入しており、作業効率が向上した。さらには従業員の勤怠管理のデジタル化など、省力的かつ効率的な管理に積極的に取り組んでいる。
露地栽培における反収は県内でもトップクラス。昨年は地温を下げるためにも、ほぼ毎日かん水を行い、防除も多い時期で1週間に1回のところを3日に1回と間隔を短くして病害虫の発生抑制に努めた。農業経験のない状態から始め今の技術に到達できたのも、JA担当指導員や地域の生産者に教えてもらったことが大きいと話す。
酒井さんは今後の展望について「技術的にもまだまだ。これからは安定生産を目指しつつ、反収もあげていきたい」と意欲を話した。
同共進会は毎年品目を変えて行われている。昨年度のアスパラガスでも同JA管内の生産者が農林水産大臣賞を受賞しており、2年連続となった。

MENU