JA上伊那営農経済部は2月4日~10日、管内6つの生産者の園地で、りんご高密植栽培の剪定指導会を開いた。JA担当指導員がポイントなどを説明したのち、実際に樹を切って理想とする形に近づけた。10日、箕輪町で開かれた指導会には生産者など22人が参加した。
高密植栽培は、M.9台木を利用して栽植密度を高くした栽培方法。早期多収や均質生産、作業効率向上が期待できる。新わい化やわい化栽培とは剪定時期は変わらないものの、栽植密度が高いことで樹の間隔が狭いことによる剪定方法の違いや高密植栽培には誘引や芽キズを付ける作業が必要となるため、同JAでは新わい化やわい化の剪定指導会とは別で開催している。
指導会では、重要なポイントとして結実部位の樹高は3~3.5メートルを確保すること、芽キズを付けたりビーエー液剤を使った側枝の確保など4点を説明。続けて品種共通の剪定手順を資料で説明したのち、実際に「ふじ」と「シナノリップ」の樹で実演した。
担当指導員は「剪定作業は高い位置での作業がつきもの。脚立などを使う場合は小まめに切りやすい位置に動かすなど、事故には注意してほしい」と呼びかけた。