果実生産販売会議 高温対策強化し品目リレーで産地の売り場をつなぐ

JAみなみ信州
あいさつする宮島部会長
あいさつする宮島部会長

JAみなみ信州果実協議会(桃・梨・りんご部会)と同JAは12日、飯田市の同JA本所で2024年度果実生産販売反省会を開いた。同部会員、同JA役職員、JA全農長野、市場関係者5社、輸送協力会社らおよそ70人が参加した。24年度は高温・干ばつによる品質低下や収量減の中、販売を強化し生産者の手取り向上に努めた。25年度は高温対策により注力することで品質の安定を図り、産地のリレー出荷で売り場をつなぐことを確認した。
同JA桃部会の宮島靖実部会長は「今年度は予測できない気候に大変苦労した。私たちのつくるくだものがより多くの消費者に届き喜ばれるよう、さらなる品質の向上に努める」とあいさつした。
今年度桃と梨は前年より7日ほど遅く開花したものの天候に恵まれ着果量は良好だった。小玉傾向で病害虫被害も目立ったが、防除対応などによりロスを最小限に抑えた。りんごは着果量の確保ができず病害虫被害、着色不良などにより大幅な収量減となった。販売ではトップセールスなど市場へのPR、ブランド力強化、DM事業や直売所での直販事業を強化した。桃は153,839箱(前年比97.1%、1箱5kg)、販売金額約5億3,936万円(前年比105.7%)、梨は371,866箱(前年比102.4%、1箱10kg)、販売金額約19億6,718万円(前年比110.4%)、りんごは130,941箱(前年比68%、1箱10kg)、販売金額約5億634万円(前年比67.3%)とな,た。
愛知県のセントライ青果(株)の嶋田弘士副部長は「全国的な収量減、不安定な物流の中、産地リレーが崩れ売り場づくりにも大変苦慮している。南信州の売り場をしっかり確保していくので、高品質かつこれ以上量を減らさず安定した出荷に期待する」と話した。

MENU