JAあづみカーネーション部会とトルコギキョウ部会は14日、安曇野市堀金で2024年度の花き生産販売反省会を開いた。生産者や市場関係者、JA全農、JAあづみ職員ら14人が参加。24年度の生産販売経過について振り返り、市場情勢並びに産地への要望を市場関係者らより確認した。
JAあづみの24年産カーネーションは、輪付きやボリュームが良く、品質が安定した結果となった。スリップスやダニなどの病害虫の防除徹底や、施肥の見直し等により葉先枯れ等が改善され、高品質で市場からは高評価であった。
生産実績は、約39万本(前年対比102%)、販売金額は約2300万(同比106%)となっている。この結果に対し、市場関係者は「JAあづみは期待がもてる産地」と高く評価し、「単価と入荷の不安定さが課題で、安定的で継続的な生産を望む」と期待を込めた。
トルコギキョウは、圃場での病気が多く目立つ状況となり、出荷本数が減少となった。生産実績は、約3万7000本(前年対比84%)、販売金額は約650万(同比93%)。市場関係者は、「各産地で病気等により出荷量が減少している品目となっている。年々ブライダル需要も増えており、ホームセンターや量販店の需要も伸びているため、生産量の拡大を」と期待を込めた。次年度の生産対策として、「定植初期の潅水の見直しや、春先の温度確保」・「土壌消毒」等、生産量の確保に向けて部会で検討を行っていく。
24年度の生産実績から、生産者らは市場関係者やJA等に質問を行い、25年度に向けての課題・対策等を確認した。高品質な切り花を生産し、市場に期待され買参人に信頼される産地を目指していく。