相互交流・人的支援狙う 友好JA協定締結

JA佐久浅間
協定書を交わした髙栁組合長(左)と落合組合長
協定書を交わした髙栁組合長(左)と落合組合長

JA佐久浅間と神奈川県のJA相模原市は2月10日、東京都町田市のレンブラントホテル東京町田で、友好JA協定締結式を開き、両JA役職員36人が参加した。
両JAは、全国約500のJAの中から互いの取り組みに賛同。意見交換など協議を進め、JA間連携に向けた検討の合意に至っていた。
両JAの管轄区域である佐久市と相模原市は共に「銀河連邦」として交流を深めている。同連邦は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の研究施設が縁で交流を始めた全国7都市が、ユーモアとパロディの精神で連邦国家を組織し、それぞれの共和国が手を取り合い、相互の理解と親善を深めることで宇宙平和の一翼を担うとともに、人々の笑顔あふれるユートピアの創造を目指している。
JA佐久浅間管内には臼田宇宙空間観測所があり、直径64メートルの大パラボラアンテナを通じて「はやぶさ」との交信が行われた。JA相模原市管内にはJAXA相模原キャンパスが所在。宇宙科学技術の中心的な施設で、小惑星探査機「はやぶさ」の開発・運用が行われた。このような縁もあり、同連邦の各都市では互いに特産物を販売している。相模原市では市民まつりなどで佐久市特産のリンゴやプルーンなどを販売してきた実績がある。
協定締結後の交流計画では、①自然災害など不測の事態が発生した場合、組合員の生活の安定を支え、迅速な災害復旧に向けて、食料など物資の支援や人的支援を行う②組合員同士の相互交流を深め、地域農業の発展のため、農畜産物等の販売で業務提携に取り組む③役職員の資質向上と研鑽・育成をはかるため、積極的な交流に努める――としている。
締結式ではJA佐久浅間の髙栁利道組合長とJA相模原市の落合幸男組合長が友好JA協定書と覚書に署名し、交流計画を公表。その後、両JA管内で取れる旬の農産物を交換した。今回の連携は、国連総会で宣言された「2025国際協同組合年」に賛同する取り組みで、協同の輪の拡大に期待が高まる。
髙栁組合長は「今後はJA相模原市と切磋琢磨し、JAの発展に取り組むとともに、友好関係を築いていきたい」と話している。

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