うんめえ漬け15日発売に向けた出荷作業開始 人気の秘訣にせまる

JAあづみ
「うんめえ漬け」を持つ支部員ら
「うんめえ漬け」を持つ支部員ら

安曇野市穂高牧地区の特産で、信州の伝統野菜「牧大根」を漬け物にした「安曇野うんめえ漬け」の主力商品「ぬか漬け」(1袋250g=550円)が15日から販売が始まる。
牧大根は、特有のパリパリとした食感と甘味が特徴。塩分が控えめでお茶請けやご飯のお供など用途は様々。幅広い世代に愛され、1カ月ほどで完売するロングセラー商品だ。
ぬか漬けは約3000袋の出荷を予定。安曇野スイス村ハイジの里やファミリーマート堀金烏川店、穂高農産物直売所で販売する。
今年度は天候不順の影響で、牧大根の収量が例年に比べて減ったものの、味は良い出来栄えだ。地元産の米ぬかや、風味を豊かにするためにメンバーの家でとれたナスの葉を乾燥させて、牧大根と一緒に漬け込んでいる。
降籏房子さんが代表を務める同支部の「牧大根プロジェクト」は、2007年から種まき、収穫、加工、販売までを一貫して手掛ける。
長年愛される秘訣は、先人の知恵を活かした手法の「自然由来の甘味を引き出す」ことや時代に合わせた味にこだわることだ。例えば、若い世代でもパクパク食べられるよう、柿の皮や砂糖で甘味を足すことや、約3カ月間しっかりと漬け込み辛味をなくす。こうした時代に合わせた味の改良が年々ファンを増やしてきた。
10日には、安曇野市の西穂高ふれあいセンター加工所で袋詰め作業を始めた。プロジェクトメンバーの9人は出荷に向けて、ぬか漬けの重さを量りながら袋にいれ、真空パックにし、ラベルを貼り付けた。メンバーの熊井悦子さんは「毎年好評をいただき、発売日の問い合わせなどが多く大変うれしい。牧大根のパリパリとした食感を幅広い世代に楽しんでいただきたい」と述べた。熊井さんは、ぬか漬けを細かく刻んでごはんと混ぜ合わせておにぎりにする食べ方がおすすめだそうだ。

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