JA洗馬は2月5日、令和6年度就農支援金の贈呈式を塩尻市のJA本所で開いた。JA独自の補助対策「生産振興ビジョン」の就農支援事業の一環として、親元就農者を支援する。北沢泉組合長が、安藤留美さんに目録を手渡した。
同ビジョンは、生産振興や労働力確保などを目的とし11年度から始めた。後継者の育成、生産拡大支援や生産安定対策、就農支援などの事業と、ハウスや資材の導入に対する助成など多岐にわたる。安藤さんは、親元に就農する予定の50歳未満の後継者またはその配偶者を対象とした就農支援準備金の支援を受けた。
安藤さんは、農業を営むご両親が高齢となったこともあり後を継ぐため就農する。「今はまだ自分で全て考えて農業を行っているわけではないので気楽に行えているが、今後は経営者に立場も変わるので頑張っていきたい」と意気込みを語った。
また、式に同席した夫の仁さんは、「もともと物を作ることが好きで、一次産業に憧れがあった」と言い、建築関係の会社を退職して安藤さんとともに就農する。二人は「会社員の時より収入を増やせるよう、夫婦仲良く経営をしていきたい」と目標を胸にした。
北沢組合長は「この支援準備金は先代の組合員の皆さんが農協に対する理解のもと積立ててくれた貴重な財源のなかから交付していることを理解して頂きたい。一日も早く地元地区の方と打ち解けて、この準備金を原資として生産拡大に一役買ってもらいたい」と激励した。