JA松本ハイランド野菜部会山形支部及び野菜指導センター山形は、肥料などの生産コストの上昇を踏まえ、効率的な農業生産を目指すことを目的に1月22日、山形支所にて土づくり講習会を開催。部員や管内組合員ら40人が参加し、野菜指導員から土づくりには土壌診断が基本であることや、診断書を読む上でのポイントを説明。また、土地分類図を参考に自分が耕作する畑の土壌の性質などを学んだ。
野菜指導センター山形センター長の小原太郎センター長はあいさつで「野菜づくりの土台は、良い土作り。土について学びを深め、効率的農業生産を目指していきましょう」と話した。
講習会では、同センター野菜特産指導員の塩原崇史さんが塩基バランスレーダーチャートの記載がされた土壌診断処方箋の読み方を説明し、山形地区の土の成分や傾向について、過不足があると農産物にどのような影響が出るかなど説明し土壌診断を行うことで必要な肥料が明確になり、過剰追加散布をしないことが、コスト削減に繋がることを指導した。JA松本ハイランドでは、独自に土壌分析センターを持っているので、安価に分析をできることを紹介した。また、土壌分類図を見ながら、山形地区の大半を占める火山灰土の堆積した黒ボク土は肥料持ちが良い事、太古に川が流れていた地域は、石が多く肥料持ちがよくないことなどを話した。受講者は自身の圃場の場所の土の特徴を確認しながら、講義に耳を傾けた。
質疑の時間には、多くの質問が出され受講者同士の学びを深めていた。受講した部員は、「早速、土壌診断を行って、効率的に肥料を使い良い土づくりで品質の高い野菜を作りたい」と話した。