地元保育園で市田柿の食育活動

JAみなみ信州
市田柿について学ぶ園児ら
市田柿について学ぶ園児ら

JAみなみ信州など市田柿生産販売に関わる団体等で構成する「市田柿活性化推進協議会」は29日、同協議会員ら4人が参加し高森町の認定こども園高森あかり保育園で年長・年中・年少園児約70人に市田柿の食育活動を行った。地域の特産品「市田柿」を知って親しみを感じてもらいたいと今年度は同JA管内7つの保育園などで幼児向けの食育活動を行っている。
この日は同協議会で作成した幼児向け紙芝居「いちだがきってなぁに?」をスクリーンに映し同園の原潤子園長が読み聞かせた。紙芝居にはキャラクター「柿王子いちた」が登場し、季節の移り変わりとともに市田柿の生産工程を説明していく。園児らはじっとスクリーンを見つめ真剣に物語を聞き市田柿について学んだ。年長の原彩愛弥さん(6)は「市田柿をつくるのはこんなに大変なんだとわかった。市田柿は家でもよく食べるけれど、市田柿のことがもっと好きになった」と話した。家庭でも市田柿を楽しんでほしいと、今年新たに作成した「柿王子いちた」のシールと個包装の市田柿、幼児向けパンフレットをお土産に用意した。
同協議会の副会長で下伊那園芸農業協同組合総務部指導課の松下英夫課長は「市田柿の消費拡大を図る中で、地元の皆さんにより知ってもらうことも大切だと考え取り組んでいる。今の子どもたち、また次の世代へとつないでいくためにこのような活動が重要だと再認識した」と話した。
同協議会では若年層向けの食育活動に力を入れており、小中学生向けには市田柿のPR動画視聴や市田柿の加工作業体験などを行っている。地元の子どもたちへ市田柿の魅力を伝え、次の世代へつなぐ活動を続けている。

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