JA上伊那花き部会は1月20日、伊那市のJA本所でスターチス・シヌアータの販売検討会を開いた。生産者やJA職員、JA全農長野など18人が出席。2024年の出荷販売実績について確認したのち、25年に大きく変わる出荷方法について協議した。
スターチス・シヌアータは栽培しやすく、トルコギキョウの連作障害対策として重宝されている品目で、仏花や盆、秋の彼岸の花としてよく使われる。
24年度の出荷本数は約43万本。5月中旬より出荷が始まり、6月にピークを迎えたが、梅雨明け後は猛暑により出荷本数が少なくなり前年を下回った。
検討会では、25年の出荷方法について、出荷日の変更と品質保持剤の利用について協議。市場では出荷数量の情報確定が早い産地から販売が有利に進んでいることから、同JAでも収穫日を前日から前々日とし、情報確定を早めることで前売りの時間を長くし、今後の販売を有利に進めていく。それに伴い、黄化抑制のための品質保持剤の使用を検討した。
品質保持剤については長野県野菜花き試験場と同JAが24年に試験を複数回実施。検討会では試験結果も説明され、生産者らは結果をもとに出荷方法を協議した。
同JA営農経済部の五味雅巳花き係長は「スターチスは主力品目の1つ。販売力強化のために、充実した検討会にしていこう」とあいさつした。