農業の未来を語らう 青年部行政との懇談会

JA松本ハイランド
意見・要望を伝える濵青年部長(右)
意見・要望を伝える濵青年部長(右)

JA松本ハイランド青年部は「農業生産を通じて地域を元気にしたい」との思いから精力的に地域に根ざした協同活動を展開している。昨年「食料・農業・農村基本法」が25年ぶりに改正されたことを踏まえ将来の日本農業を担う青年農業者として、農業を取り巻く情勢への対応、そして地域農業の未来ついて、これからの農政をテーマに農政懇談会を開催した。
1月22日、松本市の松本市会館で「松本市とJA松本ハイランド青年部との農政懇談会」を開催した。松本市の臥雲義尚市長のほか同市産業振興部農政課職員ら5人を招き同部員16人と積極的な意見交換を行った。
懇談会では同部が農業振興のために行っている活動をスライドで紹介した後、意見交換を開始。部員からは「商工農の連携を深め、総合力を発揮するために飲食店で地元の農産物を使っていることをステッカーで示すなどわかりやすく表示いただきたい」や「松本市の玄関口となっている松本インター付近の開発ができないか」など建設的な意見が寄せられた。
最後に青年部として山林整備や鳥獣被害、河川の維持管理、環境保全を盛り込んだ「遊休荒廃地等(公共設備・山林を含む)の更なる環境保全施策に関する要望書」を提出し支援を求めた。また、スマート農業機械の更なる機能発揮のため、より高精度な位置情報を受信できるRTK基地局の設置について提案を行った。
同部の濵幾洋青年部長は「近隣の行政である3市5村との連携は欠かすことができないが、今まで機会がなく交流の場がなかった。今日を境にこれから末長く回数を重ねて意見を交わし、より良い関係を築いていきたい」と願いを込めた。同市の臥雲義尚松本市長は「農業全体を見ると就農人口が減り、食の安全保障など抱えている問題も多くあるが、松本市の農業は県内でも産出額が1位であり出荷される農産物の質も高い。さまざまな課題を乗り越え、未来のあるべき姿を一緒に模索していきたい」と話した。

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