JAあづみりんご部会は14日、安曇野市の果実中央選果所でりんご部会役員会会議を開いた。各地区の支部役員やJA役職員ら42人が参加。2024年度の集荷実績や販売結果を確認。25年度の振興方針や次期3カ年計画についても協議した。
24年度のりんご出荷金額は、前年対比123%の28億4971万8千円(15日現在)。胴割れと日焼けの被害が目立ったものの、大きな被害は少なく前年を大きく上回る結果となった。要因の1つとして、精算ロットの細分化により集荷を3,4日置きに行い集荷量のムラを減らすことで有利販売を確立し、高単価の結果となった。主力3品種のうち、晩生種「サンふじ」の出荷数量は、同比118%の20万507ケース(1ケース=10キロ)。出荷数量に期待を寄せたが、胴割れの被害が大きく計画よりも減となった。
今年度の他果実を含む果樹の集荷実績は30億円を超す見込み(06年以来18年ぶり)であり、結果を総括して、JAあづみ果実課販売担当の三澤祥係長は「今年度は生産力と単価の良さが光った」と話す。
25年度の振興対策として、改植による若返り、高い省力効果と生産性が期待できる高密植わい化栽培の推進、選果技術向上による選果量の安定などの販売対策について確認した。
次期3カ年計画として、新規に掲げたのは、果樹販売高30億円に向けた早生・中生種の生産強化。つがるやシナノスイート、秋映の将来的な生産目標に基づき、集荷に向けた苗木を確保する。令和10年には、6500本を目標とし、業者への発注や省力化及び高温対策の実施に取り組んでいく。