JA松本ハイランド山形支所は12月26日、同支所会議室で「令和6年度山形村三団体懇談会」を開催し、同支所・山形村議会・山形村農業委員会から44人が参加。今後の農業についての課題を共有し、手を取り合った。
同JAの田中均組合長はあいさつで「生産資材高騰分の農産物への価格転嫁や令和の米騒動など、地域消費者に対し農業への理解を得るための活動を行う必要性を改めて感じた一年だった。課題は山積しているが、少しでも解決に向かうようこの機会に皆さんと意見を交換し関係を深め地域農業の発展につなげていきたい」と話した。
懇談会では、JA長野中央会営農農政部農政広報センターの山口剛センター長が講師を務め「次期基本計画見直しのポイントについて」と題して講話。3月に基本計画が示される「食料・農業・農村基本法」の改正のポイントや新設・拡充した施策、次期基本計画策定に向けた検討状況について解説した。また、重要な課題となっている、農産物の適正な価格形成については、JAグループとして農政集会や農政懇談会などを実施し要請活動を行っていることを報告した。
その後の意見交換では、「資材だけでなくすべてのコストが上がっている、燃料も含めて支援を行ってほしい」、「後継者や新規就農者を育成し生産基盤を維持していくために、行政も積極的に介入し支援してほしい」といった各団体関係者の視点からの意見が出された。
閉会後は、年末の農村伝統行事である杵と臼でおもちつきを行い、つきたてのおもちをみんなで味わいながら、課題や解決策について話し合い参加者同士の親睦を深めた。