持続可能な農業を考える会

JA信州諏訪
農業の現状や日頃の悩みを伝え合い、地域農業の未来を考えた「持続可能な農業を考える会」
農業の現状や日頃の悩みを伝え合い、地域農業の未来を考えた「持続可能な農業を考える会」

JA信州諏訪と茅野市議会農業振興議連は2月16日、諏訪市のJA本所で「持続可能な農業を考える会」を開いた。JA女性部役員や女性農業者、JA職員、同議連の議員計12人が出席。女性農業者の減少を食い止めるため、一人ひとりが自身や地域を取り巻く農業の現状を訴え、未来を見据えた意見・要望を伝え合った。
「2022年長野県農林業センサス」によると、2020年の女性の基幹的農業従事者数は、20年前に比べ2万2千人以上減少。男性の基幹的農業事業者数の減少割合よりも大きい。今回は、このことに危機感を感じた同議連が「地域の女性農業従事者から意見を聞き、この状況を食い止め、新規就農者を増やす取組みを考える場を設けたい」と要請。開催が実現した。
参加者は、これまでの農業との関わりや後継者の有無など今後の見通し、抱えている悩みなどを話した。
女性農家からは「女性が農業をするには厳しい環境。『親が農家だと子どもがかわいそう』と言われたこともあり、偏見もあるがそれ以上に家族での喜びもある」「新規就農をめざす人をしっかり支えてもらう仕組みを整えてほしい」「JAと行政の協力で収穫体験会などを開いてもらい、実際の現場を見て、農業の魅力を知ってほしい」などの意見があった。
女性部員からは「子育て世代の女性部ではかつて、先輩部員が子どもの面倒を見て活動を支援し、参加しやすい場を作っていた。部員皆で子育て世代を応援する活動をまた行いたい」などの意見があった。
同議連会長の机博文議員は「貴重なお話をいただけた。皆さんの意見を大切に、新規就農者を増やし、地域農業の未来に繋げていくのが我々の役目となる」と話した。

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