JA信州諏訪は12月10日・17日・24日、プライベートブランド商品「JA信州諏訪のりんごジュース」の販売に向け、原材料となる加工用リンゴ「ふじ」の集荷を行った。管内のJA営農センター3カ所で、計23.114トン(昨年比142%増)が集まった。松本市の工場に運搬して製造し、1月下旬からの販売をめざす。
JAは出荷規格外であるものの、1果の重量が180g以上で成熟に達しているリンゴを加工用として集荷。カメムシにより実の一部が黒くなる被害や、天候不順による着色不良が発生したため、昨年よりも収量が増加した。
甘味は例年に比べて控えめなものの、ジュースにした際は「すっきりとしていて飲みやすいと思う」という声も聴かれている。
諏訪市のすわこ営農センターでは3日間で、生産者11人が加工用リンゴを持ち込んだ。
10日に出荷した諏訪市の茅野高穂さん(65)は「高温多雨で栽培がとても難しい1年だった。加工用をJAで集荷し、ジュースにしてくれるのは良い取組み」と話した。
「JA信州諏訪のりんごジュース」はストレート果汁100%缶ジュース(1缶190グラム入り)で、2020年から年1回、毎年1月にJA子会社の株式会社あぐりライフ信州諏訪、管内の農産物直売所、A・コープ店などで販売している。家庭用や贈り物として需要が高く、発売以降、毎年売り切れる人気商品だ。