地域農業振興ビジョン策定実践支援委員会 ビジョン再構築に向けて

JA上伊那
積極的な意見を呼びかける西村組合長
積極的な意見を呼びかける西村組合長

JA上伊那は12月9日、地域農業振興ビジョン策定実践支援委員会を伊那市のJA本所で開いた。JA役職員や自治体担当者、農家組合の代表ら88人が出席。ビジョンを再構築するポイントを学び、JAの取り組みについても説明を受けた。
「地域農業振興ビジョン」は、持続可能な農業の実現に向け、集落や地域が抱える問題を解決するための未来設計図。大切な農地や農業を守り、次世代へ継承するための考えをまとめ、2014年度からは毎年、地域の実情を反映し見直しをしている。
この日は、JA長野中央会営農農政部営農支援センターの横澤秀紀氏が「地域農業振興ビジョン再構築のポイントについて」と題して講演した。農業振興が進まない背景には、複数の課題が絡み合っていることがあるため、緊急度や効果の高いことから優先的に取り組むことが大事だと説明。また、課題解決に向けた具体策について、ありたい姿に対する課題を深堀りして話し合うことが必要だと呼びかけた。
JA職員は、25年度からはじまる新たな3カ年計画の重点品目の生産拡大目標を説明。上伊那のブランド強化や安全安心な農産物生産を進めることで、農業所得の増大などに取り組んでいくとした。
JAの西村篝組合長は「近年は、担い手不足が問題となっているが、JA支援事業を有効に活用して園地継承・事業継承に取り組んでもらいたい。また、地域農業振興ビジョンにも積極的に意見を寄せてほしい」と呼びかけた。

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