果樹の重要な作業「せん定」を学ぶ

JAグリーン長野
営農技術員と営農相談員がせん定を実演指導
営農技術員と営農相談員がせん定を実演指導

JAグリーン長野では、生産部会員や果樹生産者に対し、12月中旬から果樹品目の「せん定」作業や冬季の管理講習会が始まった。せん定は2025年生産に向けた最も重要な作業の一つ。段取り良く間に合うよう、また、凍霜害等の被害に遭わないよう、適期作業を呼び掛けている。
このうち、農業初心者向け講座「グリーン農業講座」とモモ・リンゴ栽培初心者・初級者向け講座「果樹セミナー(更北農業塾)」では、合同で12月21日に講習会を長野市真島のほ場で開催。JA営農技術員に加え、優れた技術を持つ生産者に委嘱する「営農相談員」がアドバイザーとして参加。リンゴ・モモについてせん定の基礎知識を伝えるとともに、実際に営農技術員と営農相談員が実演しながら、ポイントを説明したり質問に回答したりした。営農相談員は「せん定はそれぞれの園地や人によっても考え方に違いがあるので難しいが、基本は大切にして、樹を観察しながら作業をしてほしい」とアドバイス。営農技術員は「例えば収穫時に果実に光が当たっていなかったことを見つけたら、枝に目印をしておいて、せん定時にその枝を落とすなど、せん定をやりやすくしている方もいると聞くので、ぜひ収穫を“収穫だけの作業”とするのではなく、年間を通じてせん定のことを考えながら作業をすすめてほしい」と話した。受講生は「せん定は本当に難しいと思っているが、今日聞いたことを自分の園で思い出しながらなんとかやってみたい」と話した。

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