梨剪定講習会 基本樹形に近づけながら

JA上伊那
指導員の実演を見ながら剪定方法を確認する
指導員の実演を見ながら剪定方法を確認する

JA上伊那果樹部会梨専門部南部支会は12月5日~10日に管内7会場で梨の剪定講習会を開いた。このうち9日に飯島町の小池昭男さんの園地で開かれた講習会には、近隣の生産者5人が出席。JA担当指導員が今年度の反省を生かした選定を指導した。
剪定は樹勢や樹形を整えることで、作業の効率化や病害虫の抑制、品質向上などを目的に毎年12月~3月までに行う。
今年度は果樹全体でカメムシによる被害が発生。摘果時期から梨の園内でもカメムシが確認され、特に枝が交差している場所、園地の外周など薬剤のかかりが悪いところで被害が目立った。そのほか、一部園地では病害もみられたが、総体的に品質は良好。数量もほとんどの品種で前年比・計画比を大きく超える結果となった。
講習会では基本となる樹形に近づけながら、作業のしやすさや結実させるスペースの確保なども意識した剪定を行うよう説明。また、樹の状態を確認しながらどの枝を残すと良いかなど実演を交えて指導した。
JA担当指導員は「枝が混み合うと作業性や薬剤のかかりが悪くなる。花芽の様子をみながら、場所によっては思い切った剪定をしてみることも心がけてほしい」と説明した。
このほかにも北部支部で同時期に講習会を開催した。

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