JA信州諏訪野菜専門委員会ブロッコリー専門部会は12月上旬、JA信州諏訪原村地域農業研修センターで作付け指導会を開いた。部会員、メーカー担当者、JA全農長野、JA職員らが集まり、午前・午後の部合わせて78人が参加。2025年度の作付けに向け栽培管理や注意点を確認し、次年度の作付け品種の検討をした。
営農部営農企画課農業振興センターの伊藤侑哉主任が、2月上旬から7月下旬の間、播種時期ごとの推奨品種とその特徴を説明。播種から収穫までの作業内容、病害虫防除の際の注意点を確認。また、異常花蕾の発生要因と対策について事例を交えて説明した。そのうち、小さいうちに花蕾が形成されてしまう「ボトニング」は早生種ほど発生しやすいため、育苗期後半の温度管理に注意し、過度の低温に遭わせないようにする。適切な肥培管理、適期収穫に努めることなどを確認した。
メーカー担当者からは、生理障害のひとつであるホウ素欠乏症の発生要因と対策について、次年度採用品種「BL-456」の品種説明、ブロッコリーに最適な資材などを紹介した。
伊藤主任は「ブロッコリーの品種選びは、地域特性や生産者個人の考え方がある。自分の栽培に合った品種を栽培してもらいたい。随時、気軽にご相談ください」と呼びかけた。