花き専門委員会すわこ支部全体研修会 花きの高温、害虫対策学ぶ

JA信州諏訪
全体集会の河口支部長のあいさつに耳を傾ける支部員
全体集会の河口支部長のあいさつに耳を傾ける支部員

JA信州諏訪花き専門委員会すわこ支部は12月11日、諏訪市のJAすわこ営農センターで全体研修会を開いた。支部員・JA職員ら13人が出席。2024年度の活動報告を行い、JA全農長野生産販売部果実花き課の平谷敏彦技術審議役が花きの高温、害虫対策について講演。2025年度の高品質・安定出荷に向け、知識を深めた。
同支部の共販10月末実績は、数量1万6,645箱(前年対比105.8%)、金額1億889万7000円(同106.6%)。支部員22人が所属し、2024年度は各種品評会への出品、JA信州諏訪花まつりへの花材提供、花き取引会議や花き反省会及びアルストロメリア・アネモネ取引会議などJA花き専門委員会主催の会議に出席した。
今回は、夏場の高温化が花き栽培に大きな影響を及ぼしていることから、対策に向けて平谷技術審議役に講演を依頼した。
高温の影響で、キクでは奇形花、カーネーションではボリューム不足・葉先枯れ、アルストロメリアは葉の黄化や花弁の焼けなどが発生。薬害やゲリラ豪雨による湿害なども懸念される。
平谷技術審議役は「従来の高温対策・栽培方法では対応できず、抜本的な見直しが必要だ」と強調。ハウス内気温をできるだけ外気温と同等にするための換気方法、ハウス内に入射する過剰な光を減らすための遮光・遮熱資材、ハウス内気温を外気温より低くするための冷房技術など諸対策を説明した。また、ハダニ類、アザミウマ類、オオタバコガの防除対策もアドバイスした。
河口稔支部長は「今年度は猛暑による病害虫被害なども見受けられ、栽培には苦労いただいた。今日は高温や害虫について勉強したので、これまでの常識をリセットして資料を見直して今後の花き生産に役立てていこう」と呼びかけた。

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