JAみなみ信州と同JA畜産協議会は10日、飯田市鼎の同JA本所で第27回JAみなみ信州畜産共進会(繁殖の部)の表彰式を開いた。受賞者と同JA役職員、南信州農業農村支援センター、飯田家畜保健衛生所、JA全農長野の職員ら19人が参加した。
繁殖の部の審査は今年4月~9月に雌の部は36戸、去勢の部は39戸の生産者が子牛を出荷し、市場販売価格で1頭当たりの平均価格の高い各上位5名を表彰した。雌の部最優秀賞には吉川嘉一さん(60・飯田市)、去勢の部最優秀賞には串原肇さん(70・下條村)が選ばれた。
同共進会会長で同JAの寺沢寿男組合長は「皆さんの努力によって高品質な肉牛生産に対して市場から高い評価をいただいている。畜産業はこの地域にとってたいへん重要な産業。生産者の皆さんに安心して営農を継続いただけるよう、JAとしてもしっかりと支援していく」と話した。
雌の部最優秀賞を受賞した吉川さんは「飼料高騰が大変厳しい中ではあるが、健康な牛を育てるために良いエサにこだわり生産している。現状を維持できるようにこれからもこの受賞を励みに頑張りたい」と話した。また去勢の部最優秀賞を受賞した串原さんは「これまでに経験したことのない非常に厳しい中でも、続けているのは良い牛を育てる喜びがあるから。これからも目標に向かって努力したい」と話した。
入賞者は次の皆さん
【雌の部】
▽最優秀賞:吉川嘉一(飯田市)▽優秀賞:松下厚(阿南町)、伊藤公雄(飯田市)▽優良賞:串原肇(下條村)、伊豆はる菜(阿南町)
【去勢の部】
▽最優秀賞:串原肇(下條村)▽優秀賞:木下伸一(喬木村)、石原正(阿智村)▽優良賞:市瀬徹(飯田市)、遠山祥章(天龍村)