「信州ちの就農LABO」と初面会 相互連携を深め、協力し合う

JA信州諏訪
初めて面会した「信州ちの就農LABO」のメンバー(左から3人)とJA役職員
初めて面会した「信州ちの就農LABO」のメンバー(左から3人)とJA役職員

JA信州諏訪は12月17日、2024年6月19日に設立した茅野市の若手生産者でつくる有志グループ「信州ちの就農LABO」と初めて面会した。小平組合長ら役職員4人が出席し、設立の目的や活動内容などを聞き取り、メンバーの真剣さや行動力を高く評価。地域農業の発展に寄与するため、連携し、協力し合うことで一致した。
同グループには、20~40歳代の8人が在籍。設立の目的は、人口減少に伴う農業の担い手不足を受け、新規就農者を支援し、育成すること。地域農業の持続可能な発展への寄与を目指している。
地域を愛し、農業に情熱を持つ優秀な人材を積極的に集め、安心して農業を始められるよう正確な情報と実践的なアドバイスを提供。農業を共に学びながら習得できるコミュニティを構築する。今年は、全国の就農相談会や物産展などに参加し、就農に興味関心のある77組113人にアプローチしている。
また、地元団体と密接に連携し、伝統と文化を尊重しながら、新しい技術やアイデアを取り入れる。農業の魅力や重要性を広く伝える教育と啓発活動にも取組む。メンバー自らも農業を継続して地域の自然環境を守り、農地や田園の景観を維持する。
この日は、グループ代表できく農家の鈴木紘平さん(45)、ブロッコリー農家の藤田鉄平さん(46)、パセリ農家の古川竜生さん(28)が、諏訪市のJA本所を訪問。設立の目的や活動内容を説明し、今後の継続・拡大に向け、JAに人的な協力や活動への支援を要請した。就農相談会にJA担当者の派遣を受け、メンバーとともに就農希望者に的確な情報提供をすることで、より信頼感・安心感を持って就農へのイメージづくりを行ってもらえると提案。活動を支援することで、担い手確保への更なる活動を可能とし、双方にとって価値ある成果を創出できると強調した。JAは関係部署を通じて支援・協力を前向きに検討する考えだ。
鈴木さんは「担い手確保はJAや行政だけの仕事ではなく、生産者自身も関わらなければならない感じ、LABOを立ち上げた。先輩生産者からしっかりと栽培技術を教わることができる今、行動することが重要。信州諏訪がブランド産地として『何とか生き残る』のではなく『圧倒的な勝てる産地』として成長させたい。ぜひ連携をお願いしたい」と訴えた。
小林昇経済事業本部常務理事は「行動力が素晴らしい。就農相談会等で、苦労して就農した生産者の話には聞く人の心を打つものがある。担い手確保に向けて魅力があり、大変重要な活動だ」。
小平淳組合長は「地域農業について真剣に考えてくれていることがわかった。活動への協力・支援をしていきたい」と話した。

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