JA上伊那米穀部会・酒米専門部合同役員会 カメムシ対策を

JA上伊那
米穀情勢等を確認する様子
米穀情勢等を確認する様子

JA上伊那米穀部会と同部会酒米専門部は12月5日、伊那市のJA本所で合同役員会を開いた。部会役員やJA役職員など26人が出席。米穀情勢や米の作況・集荷・品質状況や令和7年度水稲生産販売方針・施肥防除対策などについて話し合った。
令和6年産米の集荷数量は22万1811.5俵(11月25日現在)。このうち個体集荷での1等米比率は93.1%と高比率を維持した。等級落ちした要因ではカメムシによる斑点米が84.4%と最も高くなった。
令和7年産米は「『安全安心』・『高品質』・『良食味』を3本柱に自信をもって売れる『かみいな米』ブランドを確立します」のもと、作付品種の団地化や田植えを遅らせることにより高温条件下での出穂を回避し、胴割れ米・白未熟粒の発生防止対策の継続などに取り組む。カメムシ対策としては、令和6年産米においてカメムシの斑点米で等級落ちした生産者の田植え日や出穂日、防除の有無や時期などをリスト化。現在もっとも利用率の高い農薬は温暖化で散布時期を逃しやすく、効果が十分に発揮されていないのではと考え、別の農薬を勧めていくとした。
同部会の伊藤則男部会長は「高温やカメムシの問題を供に考え、対策して次年度も良い米がとれるように話し合っていこう」とあいさつした。

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