JA松本ハイランド青年部島立支部は、米づくりを通して子どもたちに食べることのよろこびや食の大切さを知ってほしいと、毎年松本市島立小学校の5年生と一緒に米づくりを行っている。児童たちは同支部部員の指導を受けながら、田植えから収穫までの一連の作業を体験。今年は自分たちが収穫したお米を自らの手で調理し、お世話になった同支部員に感謝の気持ちを伝えようと12月12日に「収穫祭」を開催した。
同小学校児童は自分たちが収穫した新米をおいしく味わってもらおうと企画したもので、五平餅や塩おにぎり、せんべいのほか、みそ汁を炊き出した。お昼の時間にあわせ同支部部員ら7人を「収穫祭」に招き、新米をみんなで味わった。また、児童たちが用意した米のクイズで農業について学びを深めたほか、しろかきから収穫までをまとめたスライドショーを上映。結びにお礼の合唱を披露し、会場内はあたたかな空気につつまれた。
同支部の横内一志副支部長は「この活動はわたしが小学生のころから続いており、長い歴史がある。時がたってもこの活動を思い出してもらえればうれしい」と期待をこめた。同校5年生担任の野村仁教諭は「青年部のみなさんが日ごろから児童たちに愛情をもって接してくれていることや積極的に活動いただく姿から地域の力を実感した1年だった。30年間の教員生活のなかで最高の体験でした」と話した。