「国際協力田米運動」に取り組むJAみなみ信州は5日、同JA本所で「アジア・アフリカ支援米活動」に取り組む飯伊地区労農会議と合同で支援米発送式を開いた。同JA職員、同労農会議ら関係者およそ30人と、米づくりに参加した川路保育園(飯田市)の年長園児16人も参加し、合計486kgの支援米をトラックに積み込みマリ共和国に向け発送した。
飯伊地区労農会議では飯田市の篠田喜代志さんの水田でつくった366kgの米を、同JAでは川路保育園と川路地区の農家、同JAが協力してつくった120kgの米を支援米として発送した。発送式では園児らが元気いっぱいの歌やダンスを披露。メッセージやイラストを描いたシール米袋に貼り、参加者と協力してトラックへ積み込んだ。
同園では米づくりとともにマリ共和国についても興味を深め、食の大切さを学び思いやりの心を育んでいる。田中湊くん(6)は「お腹がすいているマリ共和国の子どもたちに、自分たちが一生懸命つくったお米をおにぎりにして食べてもらいたい」と話した。
同JA営農部の髙田佐枝子係長は「お米と一緒に皆さんの思いやりの気持ちも届くとうれしい。飢餓に苦しむ人が少しでも減るように、これからも皆さんにご協力いただきながら取り組んでいきたい」と話した。
発送した支援米は長野市で集約し、来年1月マリ共和国へ送られる予定。