JA上伊那花き部会トルコギキョウ専門部は11月20日、伊那市のJA本所で出荷反省会を開いた。専門部員やJA役職員、市場担当者など約80人が出席。2024年度の販売経過や出荷実績、25年度の生産販売方針を確認した。
24年度は、高温により抑制作型の水管理や彼岸近くのハウス内の温度管理、花焼け防止など、生産者にとっては栽培に苦労する年となった。出荷は6月17日から始まり、前年度に比べて9月中旬までは単価の高い週が多くを占めた。例年、彼岸近くで需要が高まり販売単価が上がる9月下旬~10月においては、高温により他産地が前進出荷となったため、単価は大きく下がったが、シーズン全体では平年並みとなった。市場担当者は「上伊那オリジナル品種は耐暑性・耐病性に優れており、安定した出荷をいただき、市場としても心強い。これからも自信を持って栽培してほしい」と評価した。
25年度は夏場の高温に耐えうるオリジナル品種・耐病性品種の検討・開発や産地フェア、品種展示等を通じた販売強化などに取り組んでいく。