JAあづみの営農指導員が主体となって構成する同JA指導者会議は10日、公設地方卸売市場内にある「R&Cながの青果株式会社松本支社」で冬季研修会を開いた。果樹や畜産、稲・野菜の営農指導員ら27人が出席。この研修会は組合員からの要望が多い「営農指導」の質を強化することや、農家の所得向上に努めることを目的に毎年開いている。今回は、指導員が流通の知識を得て現場を知ることに着目し、講師の同社支社長西澤智成さんに市場流通の現状などの販売を確認し、意識統一を図った。同社での研修会は初めて。
研修会では、農作物の市場価格や仲卸売業者の取引割合、JAあづみ産農産物の顧客先、2024年問題の対策などの講演後、市場内の冷蔵庫や設備を視察した。販売に携わる機会が少ない若手の指導員は、本研修に新たな見聞を広げた。
指導者会細井芳久会長は、「JAあづみ長期構想の3カ年計画の第1テーマ「農業所得増大へさらなる挑戦」の1つである、「営農指導の質的強化」を取り組むうえで、現状や情報を共有し、JAあづみ一丸となってさらなる営農指導強化と3カ年計画の実現を目指す」と話した。