JAあづみ農政協議会税務対策委員会と同JA農業青色申告会は6日、安曇野市堀金の広域営農センターで農業青色申告・複式農業簿記基礎研修会を開いた。組合員やJA職員ら20人が参加。青色申告制度の基礎知識や必要性、メリットなどと定額減税について確認した。新規就農者をはじめ、複式簿記記帳で経営改善を目指す農業者を対象に、複雑化する税金や定額減税に対する理解醸成や手厚い税務支援が受けられる同JA農業青色申告会員を増やしたいと開催。昨年の初開催が好評で今年で2年目を迎えた。
研修会には、あづみ野横山会計事務所の高島昌俊所長代理を講師に招き、青色申告制度や定額減税について解説。基礎知識から重要なポイントなどを確認後、質疑応答の時間も設け約1時間半研修を行った。
同JA農業青色申告会は、年額1000円で手厚い税務支援が受けられると好評。毎年12月の青色申告記帳説明会や税理士による個別申告指導会など所轄税務署等の関連団体との連携により実現。現在、279人が会員登録している。
また当JAでは担い手支援室による決算書作成支援事業やJA長野グループで取り扱うソリマチWeb農業簿記システムなどを推奨し、経営感覚の優れた経営体の育成、魅力ある農業経営の確立を目指している。
営農事業部農業企画課の原一道主任は「青色申告制度について正しく理解し適正な申告を行っていただくことは勿論、そのメリットを最大限に活用していただくことで、その恩恵を受けられるようにJAでも継続して情報発信をしていきたい。」と話した。