JA主力品目アルストロメリア 年間通して信州諏訪産を全国へ 最盛期に向け生育良好

JA信州諏訪
アルストロメリアの生育を見守る柳澤さん
アルストロメリアの生育を見守る柳澤さん

JA信州諏訪花き専門委員会アルストロメリア部会は、「年間通して信州諏訪のアルストロメリアを全国に届けたい」との思いのもと、部会員・JA一丸となって生産に励んでいる。近年、部会員数・作付面積共に増え、JAを代表する花き品目のひとつ。卒業・入学シーズンとなる3・4月の最盛期に向け、同委員長・部会長のはとざわ園芸 柳澤源悟さん(52)は「生育は良好」と笑顔。順調に出荷数量を伸ばしていく考えだ。
はとざわ園芸は40年以上前、柳澤さんの父 源太郎さんの代からアルストロメリアの栽培を始めた。2024年度は家族4人とアルバイト従業員1人で、ピンク、赤、白、黄など12品種をハウス18棟(計60アール)で育てている。最盛期は週3日、日量約100ケース(1ケース30~50本)を茅野市のJA北山集荷所に出荷する見込みだ。
今年は夏の暑さ対策として定期的な防除やかん水のタイミングに苦労したが、12月5日現在、草丈が伸び、花弁の色も良く出ており生育は良好。秋も暖かったのは「アルストロメリアにとっては良い環境だった」(柳澤さん)という。
11月には同委員会で神奈川県と東京都の花き市場を訪問。「信州諏訪の花が高品質であることを確認。茎がしっかりしていて花色・花持ちともに良いアルストロメリアをPRできた」と振り返る。
「部会は今年度、5人増えて作付面積も広がり、来年も新たに生産を始める人がいるなど、とても活気がある。市場からも期待してもらっているので、新品種を取り入れるなど〝飽きさせない〟ようにしていく。部会員とJAが一丸となって、年間通して信州諏訪産を使ってもらえるよう励んでいく」と話した。

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