無限の可能性を秘める「窓口スペシャリスト活動」 「第3回JAバンク経営者フォーラム」くらし部門で全国表彰

窓口スペシャリスト会議を収録
窓口スペシャリスト会議を収録

JA信州諏訪は各支所の投信窓販に関するマネジメントの全てを担う職員を養成する「窓口スペシャリスト活動」に取組み、2023年の投資信託の年度末残高が、窓販初年の20年度から31億円増の34.7億円に上った。この成果が評価され11月29日、東京都港区の品川プリンスホテルで開いた農林中央金庫主催の「第3回JAバンク経営者フォーラム」くらし部門で全国表彰を受賞した。今後も〝無限の可能性〟を秘める窓口スペシャリスト活動を軸としたライフプランサポートを行い、JAを利用する意義を地域でさらに認知してもらえるように活動に取組んでいく。
JAは、20年度から23年度に実施した支所の統廃合を契機として、充実した金融サービスの提供を続けるための第1の柱として「投信窓販」を据えた。目的達成に向け20年度、金融部推進企画課の成田慎也課長を中心に構想したのが窓口スペシャリストを軸としたライフプランサポートだ。
20年度から養成研修を開始。21年度から本格的に活動している。窓口スペシャリストは「自分で考え、答えを見つけ、伝える力と行動力を高めるクリエイティブな活動を継続する職員」の呼称。毎年、次代を担う支所職員がJA独自の研修を1年間受講する。卒業課題に取組んだ後、修了書の交付を受ける。農林中央金庫と長野県信連の「資産形成サポートプログラム」の力添えもあり、育成ピッチはさらに加速。過去4年間で41人が窓口スペシャリストになった。研修での学びを他職員に伝え、支所全員で行ってきた日々の活動が功を奏し、年度末残高は2020年以降、毎年伸長している。2024年11月末現在の投資信託残高は50億7,700万円(前年同月対比21億8,700万円増)。年度末残高は59億円を目標としている。
9月2・3日、農林中央金庫と大会運営・動画製作会社協力のもと、管内のJA施設で経営者フォーラム放送用とテレビCM用動画の撮影を行った。窓口スペシャリスト会議の様子を収録。小平淳組合長や成田課長、職員がインタビューに応える形でのカットも多く組まれた。テレビCMは2025年1月頃から当面の間、地上波全国放送される。
成田課長は「窓口スペシャリストを軸としたライフプランサポート活動には無限の可能性があることを確信している。日々アウトプットしていった蓄積部分が今後確実に昇華していくような組織機構改変を早期に実現しなければならない。今の時代におけるJAを利用する意義として地域に一層認知してもらえるように努力する」と話している。

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