今年も「うんめえ漬け」 規格外の大根を活かして地域の名産に

JAあづみ
完成した「うんめえ漬け」を持つ部員ら
完成した「うんめえ漬け」を持つ部員ら

安曇野市穂高牧特産の伝統野菜「牧大根」を原料にした漬物「安曇野うんめえ漬け(しょうゆ漬け)」の販売が5日から始まった。安曇野スイス村ハイジの里やファミリーマートJAあづみ烏川店で販売する。例年約2週間で完売する人気商品だ。
「うんめえ漬け」はしょうゆ漬けとぬか漬けの2種類があり、各種に「刻み」と一本丸々漬けた「丸漬け」を展開。パリパリとしたかみ応えが特徴の塩分を控えた漬物で、お茶請けやおつまみ、おにぎりの具など多様な食材との相性が抜群だ。しょうゆ漬け(1袋200g)を先行販売し、しょうゆの丸漬けは18日から穂高農産物直売所も含め販売。来年の2月上旬には主力のぬか漬け(1袋200g)を販売予定。ともに1袋税込み550円。
しょうゆ漬けは胴割れや肥大化した規格外の「牧大根」を活かそうと、いちょう切りや半月切りに刻み、酢、薄口しょうゆ、するめ、昆布、ショウガ、砂糖、赤唐辛子を一緒に漬け込む。今年は、猛暑日が続き胴割れなどの影響は見られたものの、味は例年通りの出来栄えだ。JA女性部西穂高支部の「牧大根プロジェクト」は4日、JA西穂高ふれあいセンターの加工所で出荷作業を行った。メンバー9人で、11月中旬に漬け込んだ「牧大根」を手際よくビニール袋に詰め、漬けた汁を少々入れて専用の機械で真空パックしシールを貼り付け、300袋を出荷した。メンバーの熊井悦子さんは「物価上昇が続く中、今まで値上げせずに頑張ってきたが、長年愛されている味を大切にしたいと心苦しいが今年値上げに踏み切った。どうかご理解いただき、牧大根特有の食感や、味をたくさんの人に楽しんでもらいたい」と話した。

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