地元特産品「市田柿」に関心を持って

JAみなみ信州
真剣な表情で吊るし作業をする児童(長野県飯田市で)
真剣な表情で吊るし作業をする児童(長野県飯田市で)

JAみなみ信州など市田柿生産に携わる団体などで構成する市田柿活性化推進協議会は19日、同JA、飯田市、飯田青果㈱職員ら5人が参加し、飯田市の上久堅小学校で全校児童44人を対象に「市田柿」の食育授業を行った。同協議会では地域特産「市田柿」を知って食べてもらいたいと、若年層に向けた消費拡大を図り保育園や小中学校で食育活動を行っている。
この日は1~3年生は市田柿の紙芝居、4~6年生は動画を使い市田柿の歴史や栽培を学んだ。生産の大変さを学んだあと、今年出来上がったばかりの市田柿を試食した児童は「おいしい」「もっと食べたい」と笑顔を見せた。給食エプロンに帽子、マスク、手袋と学んだばかりの衛生管理にも配慮し行った吊るし作業体験では、のれんについたフックにひとり5個ずつ市田柿をつるした。児童らはひとつずつ慎重に作業し、すぐにコツをつかみ手際よく作業を進めみんなで協力して柿のれんが出来上がった。
3年生の光崎絃さん(9)は「市田柿ができるまでいろいろな作業があって、農家さんは大変だなと思った。やわらかくて甘くて市田柿は好きだったけれど、もっと好きになった」と話した。
同協議会事務局で同JA営農部果実柿課の米山直樹係長は「作業体験などを通して市田柿に親しみを持ち、市田柿を好きになってもらいたい。子どもたちの心に残り、将来市田柿生産に携わってもらえたらうれしい」と話した。
同協議会は2021年から市田柿販売開始100周年記念事業の一環で食育活動に取り組み活動を継続している。今年度は同JA管内4校のほか保育園でも食育活動を予定している。

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