JA茅野中央支所が永明中学校1年生にリモート授業 茅野市の農業の魅力・課題について質疑応答

JA信州諏訪
永明中学校1年生とリモートで繋がり、茅野市の農業の魅力や課題を説明する折井統括所長(左)と湯田坂所長代理(右)
永明中学校1年生とリモートで繋がり、茅野市の農業の魅力や課題を説明する折井統括所長(左)と湯田坂所長代理(右)

茅野市のJA信州諏訪茅野中央支所が11月29日、同市の永明中学校1年生が地元農業の魅力・課題を考える授業に協力した。同支所の折井康彦統括所長と茅野市営農センターの湯田坂和臣所長代理が出席。同支所から生徒30人とリモートで繋がり、一人ひとりの質問に丁寧に答えた。
今回は、同校の総合的な学習「見つけよう茅野市の魅力 考えよう茅野市のこれから」の一環で行政や地域企業に取材し、新聞を作成する授業に同支所が初めて協力したもの。
湯田坂所長代理が、生徒から寄せられた質問に事前に回答。「農産物を提供する際に気を付けていること」として、農産物は安全・安心が第一なので、異物混入や農薬の適正使用について厳しくチェックしているとした。「茅野市で栽培できる野菜」は、キャベツやレタス、ダイコン、パセリなどと紹介。「農業を大切にする上で消費者に意識してほしいこと」は、生産者は一つひとつの野菜を大切に作っており、食卓に届けられるまでには多くの時間と労力がかかっていることを知ってもらいたいとした。
当日の授業では事前の質疑応答を振り返り、さらに知りたいことを募った。「セルリーは原村が有名だが茅野市でも作っているか」の質問に対し、同市玉川地区を中心に栽培しており、6月下旬から7月中旬にかけて日本中に出荷されていることを説明。「温暖化への対応で、暑さに強い農産物の栽培が増えているという記事を読んだが、茅野市ではどうか」には、以前は難しかったブドウやリンゴを作付けする生産者が増えており、直売所にも並び始めていることを紹介した。同市の農業の課題としては、新たに就農する人もいる一方で生産者全体数は減少していることを挙げた。また、今後調べ学習を進めるなかで追加の質問があれば回答していくとした。
折井統括所長は「茅野市の農業に興味を持ち、具体的な質問をしてくれていると感じた。現場で働く職員の回答が大いに役立ってもらえればうれしい。この授業を通して農業やJAを身近に感じてほしい」と期待を寄せた。

MENU