JA信州うえだは、11月21日に静岡市で開催された「エーコープ銘茶取扱70周年記念トップセミナー」で、事例発表を行った。このセミナーには全国のJAグループ役職員約100人が参加し、銘茶の販売拡大に向けた方針を共有する貴重な機会となった。
発表を行った眞島実組合長は、地域の風習として近所の皆が集まり、野沢菜漬けや薄焼きと共にお茶を飲み語り合う文化が古くから存在していることを紹介した。農協の支所には生活購買センターがあり、地域生活の拠点としてお茶を販売していた。特に、集落で葬儀があった際には忌中返礼品としてお茶が葬儀参列者に渡され、これを機に農協のお茶が「おいしい」と評判になった経緯を説明した。
毎年「エーコープ新茶供給推進大会」を開催し方針を共有することで、職員が一体感を持って推進に取り組んでいる。組合長がモデルとなって毎年新茶のチラシを作成し、案内している。管内で生産のないお茶を共同購入を通じて組合員に届けたいという思いを持ち、エーコープ新茶の良さを知ってもらうために、JAフェスティバルなどのイベントで温茶・冷茶の入れ方をPRする活動も行っている。
眞島組合長は、「地域の文化を尊重しながら新茶の普及と組合員との絆を深めるために『真心を込めた誠実な対応を』を基本の心構えとして職員に伝え、今後も地域の人々に愛されるJAを目指している」と発表した。