JAみなみ信州は26日、東京都大田区の東京都中央卸売市場太田市場と大阪府大阪市の大阪市中央卸売市場本場で、南信州特産「市田柿」の出荷開始にあわせトップセールを行った。25日からいよいよ今シーズンの出荷が始まり、東京では同JAの寺沢寿男組合長と同JA柿部会の松澤正芳部会長、全農長野職員、同JA職員の5人が法被を着て並び、およそ200人の仲卸業者や買参人を前に今年の市田柿をPRした。
寺沢組合長は「いまも生産者が大変苦労しながらおいしい市田柿をつくろうと加工作業の真っ最中です。今年は大玉で甘い市田柿に仕上がり、皆さんの期待に応えられる出荷量を予定しています。産地では未来へ向けて市田柿ブランドを守っていこうと生産者と一丸となって産地づくりに取り組んでいます。皆さまには2月末まで消費者までしっかりと届く販売をお願いします」とPRした。トップセールの後にはできたばかりの市田柿を手渡しし、市場関係者らは今年の市田柿の味を確かめた。
前日の25日には東京都の東京青果(株)、愛知県の名古屋青果(株)とセントライ青果(株)で、26日には大阪府の大果大阪青果(株)、京都府の京都青果合同(株)でそれぞれ市田柿の出荷推進会議を開いた。生産状況や販売対策、競合産地の情報を共有して意見交換を行い、最需要期である年末年始の売り込みを強化し産地と市場が協力していくことを確認した。
東京青果㈱果実第二事業部の森本隆史部長は「他のくだものの生産量が減少する中で、市田柿については昨年を超える出荷に対し期待が大きい。ひとつひとつ丁寧に、2月末までしっかりと売り場を確保して販売させていただく」と話した。