JA信州諏訪の職員が11月28日、自ら栽培・収穫したソルガムをドライフラワーにして加工し、茅野市のA・コープファーマーズピアみどり店で販売を始めた。市場出荷の選別の際、規格外となった白い実と枝部分を着色し、クリスマス・正月シーズンにぴったりな金・銀色の飾りとしたもの。金・銀色ともに1袋25グラム入りで250円(税込み)。リースやフラワーアレンジメントの飾りに活用してほしい考えだ。
ソルガムは、JAの次世代リーダー育成研修「次世代プロジェクト」に参加する職員が高温干ばつに強く、比較的手間をかけずに栽培できるため、遊休農地解消に期待できるとして着目。2023年から、将来の産地化・地域の農業振興を目的に栽培を始めた。2024年度は花木として市場出荷を目標に掲げ、管理に励んだ。10月上旬に収穫後、花き市場4社に計5ケース(1ケース60本入り)出荷でき、全国各地の消費者に届けられた。今回は、規格外分の新たな活用方法を見出すため、管理部企画管理課の職員とともに企画した。
加工したのは、白ソルガムの一種「TDNソルゴー」。収穫後に乾燥させ11月下旬、金・銀色のスプレーで着色。27日、袋詰めして販売準備を整えた。当日は、同店の生産者直売コーナー内「クラフトコーナー」に計35袋を出品した。
研修メンバーで、同課の朝倉啓介課長代理は「ソルガムは食用、花木として出荷のほか、今回のように加工して販売もできる。改めて余すことなく活用できる品目だと感じた。ぜひ多くの方に購入いただき、クリスマス・正月シーズンのお楽しみに添えてもらえればうれしい」と話している。