JA信州諏訪野菜専門委員会は11月18日、諏訪市のホテル紅やで野菜出荷反省会を開いた。2024年度のJA野菜販売数量は、10月末時点で185万218ケース(前年同月比91.2%)。金額は38億2,830万9千円(同94.8%)。数量減、単価高であることを報告。1年間の生産販売状況を振り返り、次年度に向けて意思を統一した。
生産者、委員、市場や輸送の担当者、諏訪農業農村支援センターやJA全農長野の職員、JA役職員ら234人が出席した。
今年度は猛暑や干ばつなど、天候不順の影響を大きく受け、セルリーやブロッコリーなど主力品目を始め多くの農産物で、厳しい栽培状況となった。前半の分科会では専門部会ごとに市場関係者らと品質・規格など改善事項、要望や提案を協議。選果・選別の徹底や生産者間による品質格差の是正を行っていくことなどを再確認した。
JAは今後も各種補助事業に取組み、農業生産の維持拡大、生産販売額の確保を目指す。
中村武彦委員長は「農業を取り巻く環境は厳しく経営は危機的状況にあるが、今年度の生産はほぼ終了となった。来年度も関係各位の協力をいただき、継続できる農業経営が行えるよう力添えをお願いします」と呼びかけた。
JAの小平淳組合長は「予測困難な気象状況、高止まりする生産コストなど課題は山積しているが、生産者とともに努力を続けていく」とあいさつした。