JA上伊那野菜部会は11月14日、伊那市のJA春富支所でズッキーニ出荷反省会および次年度推進会議を開いた。生産者やJA職員、種苗会社など42人が出席。2024年度の栽培や出荷の反省と25年度に向けた推進計画などを説明した。
24年度は生産者41戸が約8.8ヘクタールで栽培。5月~10月末で2キロダンボールが49185ケース、500グラム袋で11785袋の出荷となっている。今年は戸数が減少しているものの、栽培面積は前年比117%と増加した。栽培では6月下旬に雨量が多かったことで軟腐細菌病が発生。また、うまく受粉が行われなかったことから、収量は前年を下回った。一方で10月~11月上旬まで暖かい日が長く続いたことで例年より遅くまで収穫できた年となった。
25年度はJA担当指導員が軟腐細菌病について、予防防除による発生や広がりを防いで欲しいと説明。また、人口受粉による秀品率の向上や泥はね防止のわらや防草シートで病害の抑制を図ってほしいと呼びかけた。種苗会社からは取り扱う品種の特徴や栽培のポイントなどが説明された。
同JA園芸課の小出順誠野菜係長は「上伊那はまだまだ販売高を伸ばせる地域。高温が続く環境の中で、販売のタイミングや栽培方法など関係者全員で議論し販売高を伸ばしていこう」と呼びかけた。