JAみなみ信州畜産協議会と同JAは10月30日、飯田市の同JA本所で第27回JAみなみ信州畜産共進会「肉豚の部」と「肉牛枝肉の部」の合同表彰式を開いた。生産技術の向上を図ろうと同JA独自で毎年共進会を行っている。受賞者やJA、南信州農業農村支援センター、飯田家畜保健衛生所、JA全農長野の職員12人が参加した。
肉豚の部の審査は10月9日に松本市の（株）長野県食肉公社で行われ、雌・去勢を1組として5組10頭が出品された。最優秀賞には飯田市のこがねや第一農場の矢澤宏輝さん（54）が出品した枝肉が選ばれた。
肉牛枝肉の部の審査は10月21日に京都府の京都食肉市場（株）で行われ、22頭が出品された。最優秀賞には同市の関島紀作さん（75）が出品した黒毛和牛が選ばれた。
肉牛枝肉の部で最優秀賞を受賞した矢澤さんは「家族で生産に取り組む中、このような評価をいただけたことは今後の力になる。これからももっと良いものを生産できるよう、向上心を持って励みたい」と話した。
表彰式であいさつにたった同共進会会長で同JAの寺沢寿男組合長は「生産コスト高騰の影響を受ける中でも高品質な畜産物を生産する生産者に敬意を表します。畜産業はこの地域にとって重要な産業。さらなる生産振興に取り組むことをお願いするとともに、皆さんが安心して生産できるようJAグループとして農政運動を強化してしっかり支援していく」と話した。

入賞者は次の皆さん。
【肉豚の部】
▽最優秀賞：（農）エスピーエフこがねや第一農場　矢澤宏輝（飯田市）▽優秀賞：(有)クリーンポーク豊丘　松下敏文（豊丘村）、本村隆雄（飯田市）▽優良賞：（農）エスピーエフこがねや第二農場 小池雅昭（飯田市）、㈱丸山産業　丸山公弘

【肉牛枝肉の部】
▽最優秀賞：関島紀作（飯田市）▽優秀賞：㈱夢ファームみなみ信州　伊賀良農場　▽優良賞：北沢忍（飯田市）、井坪章（飯田市）