南信州畜産物ブランド推進協議会は3日、飯田市が同市中心市街地活性化の一環で行うイベント「第16回飯田丘の町フェスティバル」に出店し、南信州牛の牛串と南信州の銘柄豚の焼肉を販売した。同イベントでの肉豚の販売は2年目。生産者2人、同協議会の本田良治副協議会長、飯田市職員、同JA職員11人が売り場に立ち、南信州の畜産のおいしさをPRし消費拡大を呼び掛けた。
この日は南信州牛の牛串と、9種ある「南信州銘柄豚」のうち「SPF豚」「純味豚」「まるちゃんポーク」「くりん豚」「千代幻豚」「天竜峡黒豚」「さんさん黒茶豚」の7種類を用意。豚肉はそれぞれのおいしさを知ってもらいたいと20分ごと銘柄を変えて販売し、約300人が味わった。
販売に参加した肉豚農家の松下翔太郎さん(豊丘村・35)は販売中の銘柄を紹介し、自らの生産へのこだわりなどを話し購入者との交流を楽しんだ。「普段は食べてくれる人の声を直接聞くことがないので貴重な機会。“おいしい”との声が聞けてこれからの生産の励みになる。南信州にはおいしい畜産物がたくさんあることを知ってもらいたい」と話した。
豚肉の焼き肉を購入した髙橋洋平さん(39)は「臭みがなく脂までおいしいと感じた。生産者さんが豚に寄り添って一生懸命育てている話も聞けて感激した」と話した。