JA信州諏訪合併20周年企画「あの味をもう一度」 復活・リニューアルのコロッケが反響 JA次世代プロジェクト

JA信州諏訪
「セルリー」をPRする林係長(右)と「サツマイモ&リンゴ」をPRする橋爪係長
「セルリー」をPRする林係長(右)と「サツマイモ&リンゴ」をPRする橋爪係長

JA信州諏訪の次世代リーダー育成研修「次世代プロジェクト」に参加している職員が2024年度、管内農産物を使った手作りコロッケを考案した。地域住民に長く愛された「JA信州諏訪さざなみ味工房」のコロッケの味を復活・リニューアルし、期間限定で販売しようと企画したもの。9月のJA農業祭諏訪市会場での販売は即完売、活躍が広まりSBCラジオ出演も果たした。職員自ら農産物加工・販売までの道のりを学んで完成したコロッケが大きな反響を呼んでいる。
「JA信州諏訪さざなみ味工房」は2023年、惜しまれながらも営業終了。コロッケは看板メニューだった。今回は、プロジェクトメンバーのJA子会社あぐりライフ信州諏訪すわこ燃料センターの林善史係長と共済部岡谷共済センターの橋爪真弓係長が、管内の農産物を使った商品づくり・販売を考えるなかで、味工房コロッケの復活に行きついた。今年度、JA信州諏訪合併20周年を迎えたことから「農業祭をさらに盛り上げたい」という思いも強くあったという。
メンバーは味工房を知る職員から当時について聞き、コロッケが多くの人に愛された理由が「手づくりにこだわること」だと知り、同じ調理方法で試作を重ねた。また新たな農産物加工に繋げるため、JA特産のセルリーを始め、管内産農産物を使ったリニューアルメニューも考え、「セルリー」「サツマイモ&リンゴ」「ピザ」「プレーン」の4種が完成した。
農業祭諏訪市会場の前日には女性部員や他職員15人ほどの協力を受け、4種計600個ほどの成形作業を行った。当日、揚げたての状態で並べ、即完売の人気ぶりだった。
11月15日にはSBCラジオ「坂ちゃんのずくだせえぶりでぃ」内コーナー「いいJAん!信州〝坂ちゃんにおすそわけ〟」でパーソナリティの坂橋克明さんに「セルリー」「サツマイモ&リンゴ」を試食してもらった。「セルリー」はセルリーの味や香りが感じられるようこだわったことや、「サツマイモ&リンゴ」はおやつ感覚で食べられると紹介。期間限定の販売だったことを伝えると、坂橋さんからは「とてもおいしいのでぜひ販売に繋げてほしい」と強い要望があった。
林係長は「企画・実行までの道のりは大変だったが、多くの方の協力のおかげで成功した。反響の大きさにも驚いている。コロッケの活用方法は今後も考え続けたい」。橋爪係長は「今回のプロジェクトで女性部員や他部署職員と横のつながりができたことが大きな収穫となった。後輩職員にも農業に携わり、農業振興の一助となる活動の提案・実行の大切さを伝えていきたい」と話した。

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