JAグリーン長野管内で、「大豆」の収穫が11月中旬、本格的に始まった。管内の大豆は、穀物部会所属の法人や集落営農組織などを中心に栽培が盛ん。遊休農地・耕作放棄地防止対策としても取り入れられている。
長野市松代町の集落営農・営農生産組合ファーマーズ松代では11月13日から収穫作業を開始。2台のコンバインで、実需者の需要に即して栽培した2色4品種の大豆、12ヘクタール分を収穫する。14日午前は1台のコンバインで、11時頃から作業を始め、43アールを刈り取った。塚本勇組合長は、「暑さが続いたことで例年よりも虫が増え、収量に影響している」と話し、計画数量よりもやや収量が落ちる見込み。収穫作業は天候を見ながら1週間ほどで終了する予定だ。
同団体では、遊休農地対策に限らず、組合員が栽培する「長ネギ」の連作障害対策としても大豆栽培を導入し、管理農地は昨年より1ヘクタールほど増加。塚本組合長は「だんだんと依頼してくれる方も増えてきているので、依頼に応じて作付けし、農地の有効活用につなげたい」と話す。
JA営農販売部営農指導課によると、今年の作柄は多雨による湿害と害虫の発生が課題となったが、概ね計画の約150トンの出荷を見込んでいる。