JAあづみ女性部西穂高支部の「牧大根プロジェクト」は11日、安曇野市穂高牧の畑約23アールで「牧大根」を収穫した。JA役職員と女性部合わせて約30人が8000本ほどを収穫し、引き抜いた牧大根を大きさごとに10本ずつ束にした。
明治時代から地域で親しまれてきた「牧大根」は「信州の伝統野菜」として県から認定されており、同プロジェクトは2006年に設立された。通常の大根に比べると水分量が少なく辛みが強いのが特徴で、肉質が固く漬物にすると独特の歯ごたえが楽しめる。
2024年度産は播種後の高温や少雨の影響で身割れが多いものの漬物に適したサイズに仕上がった。既に県内の希望者36人から計3000本近くの注文を受けるほどの人気ぶりだ。
メンバーの熊井悦子さんは「天候不順で生育状況が心配されたが、良い大根に仕上がった。若い方の漬物離れが進んでいるので、老若男女問わず牧大根の食感を楽しんでもらいたい」と期待を込めた。
20日頃からプロジェクト主力商品の漬物「うんめえ漬け」作りが始まる。12月中旬ごろから「しょうゆ漬け」(1袋200g)、来年2月から上旬から「ぬか漬け」(1袋250g)を販売予定。大型農産物直売所「安曇野スイス村ハイジの里」「穂高農産物直売所」「ファミリーマート烏川店」などで購入できる。