JA信州うえだきのこ協議会は11月11日、JA本所で「きのこ生産者大会」を開催した。この大会は、冬場の需要期に向けてキノコの有利販売を促進することを目的としている。
大会前には、キノコの品質査定会が行われ、審査講評も実施した。参加者は、生産者だけでなく、東京・神奈川・大阪・京都の市場関係者、県上田地域振興局上田農業農村支援センター、JA全農長野、当JAの役職員など多岐にわたった。これにより、信州のキノコの生産状況や市場動向について活発な情報交換が行われた。
生産者からは、生産資材価格の高騰に伴い、段ボールの規格変更について市場関係者に質問があがった。
市場関係者は、「販売単価だけでなく需要喚起が必要」と強調し、小学生向けにキノコの株のもぎ取り体験を具体的な取り組みとして紹介した。この活動により、キノコを食べなかった子どもの母親が翌日にキノコを購入するという成果があった。裾野を広げる活動が重要である。
また、市場関係者からは「品質を維持したうえで供給量を増やしてほしい」「市況を上げる努力が必要」とのコメントが寄せられ、今後の方向性について重要な意見交換が行われた。参加者は、信州のキノコの魅力を再確認し、今後の販売戦略を共に考える貴重な機会となった。
このような取り組みを通じて、生産者と市場関係者が一体となり、信州うえだ産のキノコの品質向上と供給拡大に向けて努力することが求められている。地域の特産品としてのキノコの魅力を広める活動が今後も重要である。なお、JA信州うえだの眞島実組合長は、12月13日に東京都中央卸売市場大田市場でトップセールスを開催する予定だ。